● 蔵 元 だ よ り●

専務がお伝えする蔵元だよりです。
蔵での出来事や皆様に伝えたい情報、考えている事などをお知らせしていきたいと思います。

酒造りへの思い
どんな米質であっても、それに見合った原料処理のできる勘の良さ。一瞬の蒸気の香りの変化を鋭敏に感じ取る事のできる集中力。そして、他人のやれない事を辛抱強くやり通す向上心。最後に、天狗にならぬよう心の中に謙虚と言う名前のブレーキを持っている事が大切かと思われます。基礎がしっかりしていれば、無闇に高価な米を使わなくても呑み手に伝える事はできる。機械に頼らなくても、手造り・手作業の技術の素晴らしさを呑み手に伝える事はできる。その中でも大吟醸造りとは、一人一芸の心と技で、僅かな量を丹精込めて造り、自らの人生観を世に問う、限りなく芸術に近い要素を秘めた美酒と自負しております。是非、蔵元へ足を運んで頂き、日本酒の素晴らしさを感じて頂けましたら幸いです。
感じて下さい、地酒の魅力!

2006年7月28日 念願の杜氏試験に合格  新聞記事へ

 本日、4日前に行われた南部杜氏資格選考試験の表彰式があり、お蔭様で合格致しました。目標が一つ達成しました。今年は15人中7人が合格でした。清酒製造の経歴点がある一定の点数を超えて初めて受験資格が与えられ、醸造学、酒税法、小論文、きき酒の能力が問われ、最後に面接を経て合否が決まります。右の写真は表彰式での記念撮影で、南部杜氏協会の及川会長にお願いして、特別に撮って頂きました。造りを9年経験し、講習会に7回参加し、日々の勉強がまさに実りました。この機会に
「杜氏としてどのような酒造りをしたいのか」下記にまとめてみました。
 清酒の酒類を三つに分けて考えていく。一つは高級酒である大吟醸酒。この製造は、各種鑑評会において受賞する事と、高級嗜好の方に満足して頂く事を目標とする。次に中堅クラス。大変個性にあふれ、蔵元の特徴が大いに発揮される所であるため疎かにせず、土地や風土に合わせた土地の酒を目指したい。三つ目は晩酌用の酒。よそ行きしない、気軽に呑める酒を丁寧に製造したい。以上の事項を実現するには、決して一人ではできない。周囲の協力を得て初めて美酒が誕生する。何事も辛抱強く続ける忍耐力と、天狗にならぬ謙虚さを心に持つ。そして与えられた条件の中で向上心を忘れず、呑み手に国酒の魅力が伝わる酒を造っていきたい。
念願の合格

及川会長と記念撮影
2006年7月27日 南部杜氏夏季酒造講習会3日目

 
勉強した成果を本日も下記のテーマに沿って考えてみました。
テーマ 「火入れの目的及び火入れの際、特に留意すべき事項」
清酒を加熱する事により、清酒の殺菌を行うと共に、残存している酵素を失活させる事が火入れの目的である。清酒の在る所には、必ず火落菌が生息しているという事を頭に入れて火入れ作業を行う。火入れ開始直後は、ホースやタンクが冷えていて、清酒が目標の温度に達していないので、タメに取り元へ戻す。目標の温度に達したらタンクへ下呑口から入れ、熱酒がタンク内でよく混合し殺菌効果が上がるようにする。火入れの効果は、火落菌の数が多い程小さく、火落菌が塊になっていると殺菌されにくい。火入れ出口の酒の温度が目標の温度より低くならないように十分注意する。火入れ終了後は検尺口にエアフィルターを取り付け火落菌等の進入を防ぐ。
2006年7月26日 南部杜氏夏季酒造講習会2日目

 
勉強した成果を本日も下記のテーマに沿って考えてみました。
テーマ 「酒造りに従事して良かったこと、悪かったこと」
私は酒造りに従事し三つの大切な事を学んだ。まず、闘争心。酒造りでは自分のしている事がどこまで世間に通用するのかと、真っ向から時代と勝負する強い心構えが必要とされる。次に忍耐力。早朝から深夜まで一見単純そうに見えて肉体と精神を酷使し、一時も気の抜けない作業が続く。粘り強い信念が求められ、我慢強さが必要である。最後に判断力。数値や理論だけでは推し計れない奥深さがあり、時にはギリギリの選択が迫る。鋭い勘が勝負の決め手となり、決断の重要性を肌で感じた。今まで気付かなかったこれらの点を学べた事は大変良かったと考える。悪かった点は、冬場、酒造りに没頭する余り家族の為に最低限の時間しかとれなかった事である。
2006年7月25日 南部杜氏夏季酒造講習会1日目

 
第95回となる講習会に参加しました。8回目です。本日勉強した成果を下記のテーマに沿って考えてみました。
テーマ 「若者、女性に清酒の良さをアピールする」
清酒には癒し効果がある。仕事や日々の生活から発生するストレスを解消するには、清酒をおすすめしたい。毛細血管の働きを活性化する清酒は、ストレスを和らげ気分をリラックスさせる。飲み方も冷から燗と様々な飲み方が楽しめる。女性にとってもうれしい効果が多い。適量飲む事で血液循環が良くなり、冷え症や肩こりに効果がある。又、最近、化粧品業界から注目されているように、清酒に含まれるアミノ酸や有機酸などの栄養成分には、肌の美白や保湿効果がある。古来より日本人の主食である米を原料としている清酒は、酔うためだけの飲み物ではなく、心にも体にも優しく、アイデア次第で色々なの飲み方ができる、格好良い酒なのである。
2006年1月15日 『小泉武夫』教授が技術指導に来社

 恩師である東京農業大学『小泉武夫』教授が大吟醸の仕込み、発酵状況を指導にいらっしゃいました。マスコミ関係者や食品会社の社長様もみえて、きき酒後には、旬のあんこう鍋を賑やかに食べました。近所の「寺門」料理長が腕によりをかけたあんこう料理のフルコースは絶品でした。社長の知人(教授のファン)もかけつけ、楽しいお酒が呑め、幸せでした。
みんなで記念撮影!
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